修理の終わったEMをテストしてみました。結論から書くと、今回買った個体はまあ実用になる、というところです。EMでしばしば問題になる、絞り値検出用及びフィルム感度設定の抵抗器の劣化は今のところ問題ないようです。

試写したのは曇りの日の午後。光線が安定しており、評価測光を用いない昔のAEでもハズレることが少ないコンデションです。
レンズはAi50/1.4, フィルムはISO400カラーネガ(LOMO400)です。


スキャナ(EPSON GT-X970)によるベタ。36コマ撮りの前半です。

とりあえずベタから。使えそうなコマにスキャナドライバの自動調整を掛けてそれをネガ全体に適用しています。コマを見ていくと概ね適切な露出が得られていることが分かります。
赤枠で囲ったコマは空が写りこんでいるため、逆光補正ボタンを使って露出補正を試みています。地面や建物は適切に写っていますが空はとびかかっています。まあ、この程度であれば焼き込みで何とかなるレベルではありますが。



作例1

コマ毎のスキャン時にレベル調整してハイライト部分を復元したものを示します。空に隠れていた建物が現れているいっぽう、地面等はこれ以上暗く出来ないぎりぎりのところといった感じになっています。マスクを作って部分調整すべきでしょうが肝心の絵がどうってことないのが我ながら辛いところです。


作例2

作例2はショーウインドウの中を写したものです。明るめの照明で、AEまかせだと暗くなってしまうため逆光補正ボタンで露出補正しました。結果はご覧のとおりで実際の印象より明るく写ってしまいました。この場合はこれでもおかしくないですし、作例1同様スキャン時に調整可能なレベルではあります。

ということで、逆光補正ボタンは使いこなしが難しいのですが、カラーネガを使う場合はプリントでの補正も期待できますので、EMがターゲットとしている一眼レフ初心者にはこれで充分、ということなのでしょう。

最後に。逆光補正ボタンの使い勝手は非常に悪いです。一般的には左手で操作する格好になり、レンズのピントリングからいちいち手を放さなくてはなりません。これは従来のダイヤル補正方式(フィルム感度設定に同居している方式)も同様です。Nikon機における、ファインダーを覗きながらのシームレスな操作はF-801の登場(1987年)を待たねばなりません。
 

先日、ついふらふらっと中古カメラ店に入ってうっかりNikonEMを買ってしまった。本当は蛇腹カメラの安いのを探していたのだが、どれも予算オーバーだったので。普通は買わずに帰るよね。我ながらどうかしている。

で、80年代の35mm一眼レフカメラがそのままきちんと動作するはずもなく(この点、60年代や70年代初頭のFや二コマートFTNは優秀といえる)、買ってきた個体も要メンテナンスだったのです。
とはいえ、素人が出来ることといえばモルトプレーンの貼り替えくらい。モルトは手持ちがあったからいいが、旧いモルトを除去するのに無水エタノールなんぞを買わなくてはならなかったので総額ではそこそこの支出になってしまった。モルトプレーンの厚さはミラー受け部分は2mm、裏蓋は1.5mmでいいようである。
なお、プリズムの座りを安定させるのに座部にモルトを使っているらしい。なので本来であれば軍艦部分を開けてペンタプリズムを降ろすべきなのだが、ネジが錆びていて簡単には外せそうにないので見送っている。

同系列機のFGと比較してみるとファインダー視野が異常に暗い。AE使用時のシャッター速度表示を見る限りTTL測光は正常に思えるので、元から暗いものと思われる。
また、ミラーアップ時にファインダー像の下辺がうっすら明るく見える。いわゆる光線漏れであり、モルトが正しく貼れていなかったか不安になったのだが、FGでも同様の症状を確認した。今までFGで撮影していて光線漏れで悲惨な結果に終わったことは無いので通常使用であれば問題ないと思われる。通常でない場合、例えばバルブを使って長時間露光する場合は接眼部から光線が回り込むのでアイピースシャッターをかぶせたほうが良い。

AEが絞り優先のみなのはいいとして、AEロックが使えないので実用性は今ひとつである。基本に忠実に順光で撮るしかあるまい。逆光時補正ボタンも用意されているが、シャッター速度が一気に2段も遅くなるのでこちらも実用性は皆無といっていい。FGにもついているが使ったことはない(FGはマニュアル露出で撮れる)。

シャッターM90の場合、日中の撮影であればISO100のフィルムで困ることはない。絞り値は晴天順光で16、明るい曇りで11〜8半、晴天時の日陰で5.6、物陰で2.8、明るい室内で2から2.8といったところか。EM発売当時の単焦点ニッコールなら広角から中望遠までどれでも使える計算になる。


Ai 50/1.4 を装着したEM。ストラップはネックストラップを止めて三脚穴に付けるハンドストラップにしてみた。
 


Powershot S95, ImageMagick


Powershot S95, gThumb, ImageMagick


Powershot S95, ImageMagick
 


Powershot S95, ImageMagick


Powershot S95, ImageMagick

今日は休みなのだが、普段どおり(午前4時)目を覚ましてしまいました。せっかく早起きしたので、涼しい間にすべきことを、といつもの時刻のメトロに乗って渋谷駅周辺を撮ってきました。
使ったカメラはGW690III、ネガはT-MAX100(TMX)。カメラもネガも久しぶり。どうしてこの組み合わせかというと、渋谷駅周辺をこの組み合わせで撮りためているから。(時々645や400のネガも使うが。)要するに定点観察、な訳です。
早朝ということもあり、シャッター速度が遅くなることを警戒してこれまた久しぶりに一脚を持参したのだけれど使ったのは1ヶ所だけ。夏至から1ヶ月経ったとはいえ、まだまだ陽は長く、6時台でも既にかなり明るい(そして暑い)のですね。絞っても1/30sとか使えるし。

1/30sとか1/15sだと手ぶれが気になるのですが、今日使っていて偶然気づいた事がありました。それは、ストラップを左肩に掛けたまま構えると安定する(ような気がする)、ということ。
猫背なので首からカメラをぶら下げるということをしません。畢竟、肩にかけることになります。今までは、手が右利きなので右肩に下げることが多いのと、一眼レフを使うことが多くてその際はストラップを手首に巻きつけていました。
左肩にぶら下げた状態でファインダーを右目で覗く(GW690IIIはレンジファインダーカメラ)とストラップが顔のあたりにまとわりついて邪魔なのですね。それを避けようとすると自然と左脇がしまるのです。同時にストラップにテンションがかかりボディは顔面へ密着する格好になるという訳です。

まあ、撮っている時はそんな風に感じた訳だけどさ、現像してみないと確実なところは判らないのよね〜。






Powershot S95,JPEG    Rawstudio2.1にてトリミング及び露出調整
 

6x6の目測式イコンタを入手してからかなり経ちました。
それ以前に入手したADOX GOLFは蛇腹が破損してしまい、修理の予定もないまま埃をかぶったままですので稼働状態にある6x6はこれ1台です。
僕にとって6x6は鬼門といっていいフォーマットで未だ使いこなせていません。とはいえ、このまま終わるのも癪なので事あるごとに持ち出して撮るようにはしています。

使っていて判ったのですが、この手のカメラ(スプリングカメラ)の難しいところは、想像以上にブレやすいという点でした。また、6x6ということもあって水平を出しにくく、わずかな狂いが致命的になります。
その他、ファインダーが大雑把過ぎてあてにならない、アクセサリシューがないのでレベラーを装着できない、等。

一方、写りのほうはレンズ(Zeiss-Opton Tessar 1:3,5 f=75mm)の優秀さもあって満足できるものです。
これも、いろいろ写していて判ったのですが、
  • 被写体までの距離が、最短から5m位までが気持ちよく写る。
  • 絞りはできれば8から16半位の間で使いたい。開放から5.6あたりは、目測で当てるのは大変難しい。
  • 思いのほか、遠景が甘い。但し、16以上に絞り込めば問題ない。
  • 逆光でのコントラスト低下が目立つ。但し、実際は蛇腹からの光線漏れを警戒して原則的に順光で撮るからこれも問題ない。
勿論、製造から半世紀以上経とうというカメラなので経時劣化がありますから、このカメラ 個体特有の状態かも知れません。




フィルムはEKTAR100, ネガをGT-X970にてスキャン。
絞りは8よりわずかに開けた程度。最短撮影距離にて。前後のボケは自然で画面全体が破綻なく写っています。



フィルム、スキャナー同じ。
絞り5.6、距離3m程度か。被写界深度が稼げず、アイスクリームの看板にピントを合わせるのがやっと。隣のタバコの文字は不鮮明で引き伸ばしても銘柄以外は読めません。


フィルム、スキャナー同じ。
絞り8半、シャッター1/100秒 やや露出オーバーでした。噴水の鳥の目玉を狙ったのですが、ピントは台座に来てしまいました。一応、深度内に収まってはいますが。



FOMAPAN400(EI400, T-MAX Devによる標準現像), ネガをGT-X970でスキャン。
絞りは16とちょっと。シャッターは1/250秒。
晴天順光なので露出を迷うことはありませんが、6x6では掟やぶりとも言える(加えて中途半端な)仰角撮影。我ながら使いこなせていない感アリアリです。
画面下のほうにたくさん通行人が写っていますが、引き伸ばすと全部表情が分かります。画面隅々まで大変シャープに写っており、Tessarの面目躍如(?)といった感じです。

なお、露出決定にあたっては露出計も使いますがだいたい勘です。で、シャッター速度はB, 1,2,5,10,25,50,100,250,500と一通り揃っているのですが手ブレ回避の関係から1/50秒が下限、最高速の1/500秒は実装が別で壊れやすいという話を聞いて封印しましたので、上限は1/250秒です。この設定で縛りますので、状況別に使える組み合わせも自ずと限られてきます。
天気が晴れなら午前から夕方まで6段程度動きます(日陰に入れば別)からシャッター2段、絞りが5.6〜16迄として3段動かせますのでネガの設定はEI400(正午前後の晴天順光で絞り16半、シャッター1/250秒)でちょうど良いことになります。ただ、最近はネガの値上がりが著しく、カラーは勿論モノクロもISO400を常用できないのが辛いです。

ところで。
作品制作というのは、まず動機があって、コンセプトを練って、実現に見合う手法を選択し、用具を揃えて、ようやく始まるのだと思いますが、こうやって機材をいじり回していると、この機材に合致したコンセプト、というのを考え始めていたりしてまったくもって本末転倒だなあ、と。
(11月10日 11:22 加筆訂正)


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